ギムネマの葉

ギムネマって何?

 ギムネマはガガイモ科の植物で、糖尿病や肥満と戦う人たちの強い味方です。

 ラットを使った実験では、ギムネマの主成分であるギムネマ酸を摂取してから、次に糖を摂取させて糖の吸収量を測ってみると、一定時間内の糖の吸収量が50%抑えられることが分かっています。つまり糖の吸収を遅らせて、緩やかにする働きをするのです。なぜこんな魔法のようなことがおきるのでしょう。

ギムネマの魔法

 実はギムネマ酸の化学構造の一部が、ブドウ糖の化学構造と似ていることにその秘密があります。本来は糖を吸収するはずの小腸のレセプター(鍵穴)に、化学構造がそっくりのギムネマ酸が入り込んでしまうため、ギムネマでふさがれた鍵穴にはブドウ糖が入れなくなるのです。

 このため糖分がゆっくりと吸収されることになり、私たちの身体に良い効果をもたらします。糖分がゆっくりと吸収されるということは、血糖値は緩やかに上昇するので、肥満を防ぐだけでなく、インスリンの分泌を抑えすい臓を守ることにつながるのです。

 小腸での糖の吸収を表わしたのが下の図です。この図からもわかるようにギムネマ酸は糖が吸収されるレセプターをふさいでしまうのです。

 特に糖分と脂肪を一緒に摂ると、糖に刺激されて大量に出てきたインスリンが、脂肪をそのままどんどん貯蔵してしまいます。ですから、糖と脂肪両方の吸収抑制ができるということは健康にとって重要な意味をもちます。

摂取の仕方が鍵

 ただし、ギムネマ酸を大量に含む「ギムネマ茶」は正しい摂取の仕方をしないと効果は期待できません。それは食事の前に摂ることです。それにより糖分を吸収する小腸のレセプターに栓をして糖の吸収を抑制することができるからです。

ギムネマ茶の
おいしい入れ方

ギムネマの葉

★ 煮出す場合

・1リットルの水に対しギムネマ茶葉を大さじ2杯ほど用意します。

・沸騰後、弱火で5分~10分ほど煮出します。

※ギムネマ茶葉が多かったり、長時間煮出し過ぎると、かなり苦味が出て飲み辛くなります。

★急須の場合

・ギムネマ茶葉大さじ1~2を急須に入れ熱湯を注ぎます。

・15分程を目安に、好みの濃さになるまで蒸らします。