麹菌って何?
酒、味噌、醤油、味醂など日本の発酵食品造りに欠かせないのが「麹菌」です。日本を代表する菌「国菌」といわれるほど、私たちの生活に深く関わってきた麹菌は、その長い歴史の中で無害性、有用性が認知されてきました。「麹」は米や麦、大豆などの表面に麹菌を繁殖させたものです。
麹菌というのは造れない酵素がないというくらい増殖の過程で多種類の酵素を生産し、さらにその酵素の働きで原料中の成分を分解や合成出来るという特徴を持ちます。例えば酵素に蛋白質を切断させると、徹底的にバラバラに分解すれば最小単位のアミノ酸になります。アミノ酸が3つ、4つと繋がった状態では、最近その機能性が注目されているペプチドになります。
さらに麹菌は菌体由来の各種生理活性物質、例えば抗変異原活性や抗酸化能、抗癌活性などを持っています。
大豆イソフラボン
大豆には、
① アミノ酸の種類も蛋白質の含有量も飛びぬけて多い
② 脂肪酸の組成が、多価不飽和脂肪酸に対して飽和脂肪酸比が高いので酸化リスクが少ない
③ イソフラボノイドなどのポリフェノール化合物の含有量が非常に高い
などの利点があります。
特に大豆イソフラボンは植物性エストロゲンとも言われ、更年期障害の緩和や乳がん、骨粗鬆症予防など様々な効果が知られています。また最近になって脳卒中や動脈硬化、痴呆症、高コレステロール、糖尿病、高中性脂肪、肌の老化などの予防や軽減効果も見つかっています。
大豆イソフラボンは実際のホルモンと違い、弱い働きをする「女性様ホルモン」です。自然に存在する成分ですから副作用の心配はありません。またホルモンの過剰な分泌を抑制して癌の増殖を抑え予防する働きもしてくれます。この働きは女性だけではなく男性にも大きな効果を上げています。前立腺癌など性ホルモンと関係する癌を予防してくれるのです。
しかし大豆をそのまま摂取しても人の体には吸収されにくいのが難点でした。なぜなら豆腐、枝豆、納豆などに含まれる大豆イソフラボンは糖が結合した分子量の大きい「グリコシド型」で存在しているため、体内では腸内細菌が作り出す酵素が糖を切り離して「アグリコン型」に変えることで初めて腸内吸収されるからです。ただし腸内細菌には個人差がありますから、せっかく摂った大豆イソフラボンも吸収されないか、されてもわずかで、ほとんどは体外に排出されてしまうのです
白麹大豆の力
PIVOT JAPANの白麹大豆は、大豆に特殊な白麹菌を繁殖させたものです(特願2003-20577)。この麹菌が特異的に生産するβグルコシターゼという糖を分解する酵素によって、白麹大豆中の大豆イソフラボンは初めから吸収されやすいアグリコン型になっているのです。そのため腸内細菌叢の個人差による影響を受けることがなく、誰でも大豆の持つ有効成分をそのまま胃から吸収することができます。
また天然の酵素や必須アミノ酸を含め生体アミノ酸を高単位に摂ることができ、ギャバ(γアミノ酪酸)をはじめ、ビタミン、ミネラル、食物繊維なども豊富に摂ることが可能となります。
このように白麹大豆は大豆の有効成分と併せて、麹の持つ優れた機能性も加わり圧倒的なパワーを発揮するのです。市場に多く出回っている大豆イソフラボンサプリメントとの大きな違いはここにあるのです。